今回は毎日使っているけど意外と知らないLPガスと都市ガスのあれこれ、とみや不動産が調べました。
都市ガス | LPガス | |
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原料 | メタン(燃える気体)を主な成分に持つ天然ガス。世界各地に大量に有り、天然ガスを液体にしたものを液化天然ガス(LNG)といいます。 1969年から輸入が始まり、現在では原料全体の約90%を占めるようになりました。 | プロパンを主成分に持つ液化石油ガス。LPガスは、中東などで産出される原油を精製し、発生したガスをボンベに詰めて供給されています。 |
特徴・性質 | (1).本来無色・無臭ですが、ガス漏れ時にすぐに気がつく様に匂いをつけてあります。 (2).冷やして液化すると体積が600分の1と小さくなる為、液体にして大量に効率良く運ばれます。 (3).空気よりも軽い為、漏れた場合は上へたまります。 |
(1).本来無色・無臭ですが、ガス漏れ時にすぐに気がつく様に匂いをつけてあります。 (2).冷やして液化すると体積が250分の1と小さくなる為、液体にして大量に効率良く運ばれます。 (3).空気よりも重い為、漏れた場合は下へたまります。 |
環境について | (1).石油や石炭に比べて、CO2の排出量が少ない→地球温暖化の防止 (2).硫黄分の含有量がほとんど無く、窒素含まれていない→酸性雨対策 (3).有害な物質を含まないクリーンなエネルギーであります |
(1).石油や石炭・都市ガスに比べて、CO2の排出量が少ない→地球温暖化の防止 (2).硫黄分の含有量がほとんど無く、窒素は含まれていない→酸性雨対策 (3).オゾン層の破壊につながる「フロン」に代わる物資でヘアースプレーなどに使われています。 |
ご家庭への届け方 | 地下に埋めた、ガス導管と呼ばれるパイプを使って工場から運ばれて来ます。 | ・ボンベに詰めて運ばれて来ます。(ボンベの残量はマイコンでチェックされています) |
安全面について | ほとんどの家庭には「マイコン・メーター」と呼ばれるガスメーターが設置されていて以下の様な場合、自動的にガスをストップさせます。 (1).ゴム管が外れて、ガスが自然に大量に流れた場合など (2).お風呂の付けっ放しなど、必要以上に使用時間が長い場合など (3).ゴム管にヒビが入り、微妙な漏れなどが30日以上続いた場合など (4).ガス使用中に震度5以上の揺れを感じた場合など (5).警報機が鳴った場合など |
LPガスと都市ガスの料金の差はなぜ?
両者の比較は単純にはできません。その理由は・・・。
- LPガスは都市ガスよりも2倍以上発熱量を持ち、両者の基準の使用量が異なる為です。
例えばLPガスを使ってヤカンの水を沸騰させるのに10分かかったと仮定すると、同じバーナーならば都市ガスだと21分位はかかるという計算になります。 しかし実際には都市ガスのコンロのガス口は、LPガスのものよりも大きくガスが多く出るようになっていますので、水が沸騰する時間はほとんど変わらない様です。 - LPガスは基本的に供給設備・保安点検・保安工事費用はガス代金に含まれていて無償です。
一方都市ガスは消費者の敷地内の設備(ガス漏れ警報機など)は有償となります。 - 都市ガスの供給を依頼した場合、配管などの設備工事の料金を設置時に30~50万円程度請求されます。
一方、LPガスは工事代金の請求が0~10万円程度。LPガスはこの差額をガス料金と共に回収している為、1立法メートルあたりの単価は都市ガスよりも高く設定されています。
災害に強いLPガス!
平成7年の阪神・淡路大震災の時LPガスはほとんど途絶えることなく、また途絶えた場合もいち早く復旧したそうです。復旧にかかった時間は、都市ガス90日に対しLPガス31日と災害に強いエネルギーであることが証明されました。